ＦＲＢ、デュアルマンデートだけでは済まない可能性（市川眞一 政治と経済、市場を読む）
「当委員会は、雇用とインフレの目標達成に対するリスクはほぼ均衡していると判断している。経済見通しは不透明であり、当委員会は二つの使命の双方に対するリスクに注意を払っている」
11月6～7日に開催された米連邦公開市場委員会（FOMC）において、米連邦準備理事会（FRB）は0.25％ポイントの利下げを決めた。9月17～18日の前回委員会に続き2回連続の利下げとなったが、市場の想定通りの結果だったといえよう。
FRBがターゲットとするコア個人消費支出（PCE）物価は9月、前年同月比2.7％上昇となった。目標の2％ではないものの雇用が減速しており、11月のFOMC後に発表された声明には前回に続いて...
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