【日経QUICKニュース(NQN)編集委員 永井洋一】日銀の植田和男総裁は、ハト(金融緩和派)でもタカ(引き締め派)でもない風見鶏(臆病)であるというのは他意のない褒め言葉だ。いやしくも一国の経済運営の一介を担う中央銀行総裁が、金融政策の判断を予断なく、臆病なまでに慎重にすることは国民との無言の約束であり、だからこそ通貨の信認が保たれるはずだ。
だが、その根っこにあるのが「市場ポピュリズム(市場迎合主義)」だとしたらどうか。大半の国民に多大な苦しみをもたらし、世界経済にも良くない結果を招く。
円相場が1ドル=157円台に急落した。日銀の金融政策決定会合は12月18日の米株が急落した直後だっ...

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