インベスコ・アセット・マネジメントが運用する「インベスコ 世界厳選株式オープン(愛称:世界のベスト)」シリーズ6本の純資産総額(残高)が合計で2兆円を突破した。21日時点の合計残高は2兆65億円。
「世界のベスト」は、世界の株式のうち成長・配当・割安の観点で優れている企業に厳選投資するアクティブ型(積極運用型)で、為替ヘッジの有無や年間決算回数の異なる6本が運用中だ。2024年12月末時点の月次リポートによると、投資先は米国が51.2%、英国が18.0%を占める。組み入れ銘柄数は44で、組み入れ1位は英大手投資管理会社の3iグループ、2位は米大手IT企業のマイクロソフト、3位は英航空機エンジン大手のロールス・ロイス・ホールディングス。
21日時点で、シリーズ6本の過去1年間の資金流入額(推計値)は7529億円にのぼる。1年リターン(=240営業日、分配金再投資ベース)は円安が進んだ影響もあり、為替ヘッジなしの3本が約22%、為替ヘッジありの3本が約12%だった。堅調な資金流入と運用成績が、ともに残高を押し上げる要因となった。
シリーズ6本のうち残高が最も大きいのは「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」の1兆8003億円。国内公募の追加型株式投信(上場投資信託=ETF=を除く)のアクティブ型で2番目の大きさをほこる。毎月分配型のため新NISA(少額投資非課税制度)の対象ではないが、過度な米国偏重を避けつつ堅調な運用成績を出していることや毎月安定して高い分配金を支払っていることなどを理由に個人投資家からの支持が厚く、制度が始まった24年1月以降も毎月500億円前後の資金流入が続いている。