【日経QUICKニュース(NQN)】日銀が1月28日発表した2024年12月の基調的なインフレ率を捕捉するための指標で、物価の刈り込み平均(物価上昇率の上位品目と下位品目のウエートベースで10%除いて算出)は前年同月比1.9%上昇した。上昇率は11月(1.7%)から拡大した。
品目のウエートを加味して上昇率の高い順に並べたときにちょうど真ん中に位置する品目の価格変化率である「加重中央値」は1.0%上昇と11月(0.9%上昇)を上回った。物価上昇率ごとに品目を分類したときに品目数が最も多くなる「最頻値」は1.1%上昇と伸び率は11月と同じだった。
日銀は物価の基調をつかむため、刈り込み平均値や最頻値、加重中央値などの指標を総務省による全国消費者物価指数(CPI)発表日の2営業日後に公表している。総務省が24日に発表した12月の全国CPIは、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比3.0%上昇した。