【日経QUICKニュース(NQN)】日銀の植田和男総裁は3月25日昼に参院財政金融委員会に出席した。昨年7月に決定した国債買い入れ減額をめぐり「ストックの残高も少しずつ減っている。残高の減少ペースは極めて緩やかなもので、残高が大きいことが長期金利を押し下げる方向に働く効果は当面相応に作用し続ける」と述べた。
日本維新の会の浅田均氏の質問に答えた。日銀が保有する上場投資信託(ETF)に関しては「すぐに処分することは考えていない。処分を含めた取り扱いは少し時間をいただき検討したい」と話した。また「処分する際には、市場情勢を勘案し適正な対価によること、日銀の損失発生を極力回避すること、市場にかく乱影響を与えないよう極力配慮することを考えつつ処分案を作ることになる」との見方を示した。