円相場がじわり円高方向に傾いている。ドル円は一時、1ドル=107円台半ばまで上昇し、円の昨年の高値である107円32銭をうかがう展開にある。ドル円相場の需給で存在感を示す日本の個人投資家、いわゆる「ミセス・ワタナベ」はどう動いているのか。
外為証拠金取引(FX)や海外通貨先物の統計を一覧できる「QUICK店頭FX建玉統計」でみると、店頭FXのドル買い残高は11%増えた。対照的に売り残高は36%も減少。ドル買いの比率は82%に達し、14年6月以来の高水準に跳ね上がった。
※「QUICK店頭FX建玉統計」http://www.quick.co.jp/page/fx_position.html
「ミセス・ワタナベ」の動向に詳しい外為どっとコム総合研究所の調査部長、神田卓也氏によると、「個人は昨日も買い越し。投げを上回る押し目買いが入ったようです。逆張り戦略を変える気はなさそうに見えます・・・」とのこと。
日本の個人投資家は「投げ」を上回る「ドル買い」に賭けているもようだ。
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<ドル円とQUICK店頭FX建玉>
(QUICKデリバティブズコメント)
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