QUICKがまとめた16日時点のFX大手8社の建玉状況、「QUICK店頭FX建玉統計」で円に対するドルの買い建玉は前の週に比べ1.8%減の53万4068だった。一方でドル売り建玉は同2.1%増の12万377枚。この週は外国為替市場でドル円が1ドル=105円台まで下落(円相場は上昇)した。
日本の個人はドル円の下落時に押し目買いで臨む傾向が強い。今回もドル安局面で損切りをしつつも、積極的な買いポジションを組み上げてきた。前週は急激なドル安・円高になったものの、ドルの買い建玉を保持したまま耐えきった様子が浮かび上がる。
ただ、ドル買いポジションの比率は82%と依然として高水準。一段の円高局面に突入した場合、日本の個人投資家、いわゆる「ミセス・ワタナベ」の動向が再び関心を集める公算は大きい。
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