米連邦準備理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長が27日に米議会下院で行われた議会証言で、「市場のボラティリティが高まっていることは、さらなる利上げを止めることはないだろう」との見解を示した。タカ派的なパウエル発言を受けて、議会証言後は株安・債券安・ドル高の展開。ドルインデックスは90.50まで上昇し、2月8日以来、3週ぶりの高値水準を回復した。
ドルインデックスの上昇を受けてドル円は107円台を回復しており、日本株の支援材料になりそう。昨年12月以降はドルが独歩安の展開となり、株高・ドル安の流れが強まっていたが、2月以降はややドル高・株高の展開となっている。
★ドル高・株高の流れがやや戻る?(ドル指数=赤、日経平均=白、NYダウ=青)
(QUICK FactSet Workstationより)
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