3日の米国市場でスキュー指数が反落し、1.08%安の118.38で終えた。2月5日以来、2カ月ぶりの低水準を付けたことになる。
◆スキュー指数
スキュー指数は「ブラックスワン指数」とも呼ばれ、S&P500指数を対象とするオプション取引でコールに対するプットの需要の強さを表すもの。この日は恐怖指数のVIXも10.66%安で急反落して終え、相場の落ち着きを示す展開となっていた。
◆恐怖指数(VIX)
スキュー指数とVIXが共に低下していることは市場の急変リスクが和らいでいることを示唆しているが、過去の経験則では120を割り込んで低下した後、再び急伸する傾向もあった。もともと相場の先行指標というよりは遅行指標とされているだけに、今後は下がり切った後の反動高が警戒されそうだ。
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