10月以降の株安・原油安にも関わらず、米10年債利回り(グラフ緑)は3%台を維持してきた。FRBの利上げペースが鈍化するとの見方は広がっているものの、利上げ路線が抜本的に修正されるとの見方には至っていない。根底にあるのは、米景気の堅調さだ。特に良好な雇用情勢を背景に個人消費は強い。
日本時間28日午前0時に発表される11月の米消費者信頼感指数(グラフ青)は135.0と、約18年ぶりの高水準。10月の137.9からは鈍化するものの、高水準を維持する見込みだ。先週末に始まったブラックフライデー、サイバーマンデーの年末商戦も好調な滑り出しが伝わっている。(池谷信久)
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