6日の原油先物相場は続落し、WTI期近物は前日比1.40ドル安の1バレル51.49ドルで終えた。この日開催された石油輸出国機構(OPEC)の総会では、来年の具体的な減産規模では合意されず、7日に開催するロシアなどOPEC非加盟の産油国との会合まで持ち越しとなったことで、先行き不透明感が強まった。
原油価格は物価への影響が大きい。市場が織り込む期待インフレ率である米BEI(ブレーク・イーブン・インフレ率)は1.90%と2017年12月以来の水準に低下した。(池谷信久)
■米BEIとWTI原油の比較チャート
※QUICKデリバティブズコメントで配信したニュースを再編集した記事です。トレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。