6日の米国市場で恐怖指数のVIXが3営業日ぶりに急反発し、19.96%高の15.44で終えた。5日にトランプ大統領がツイッターで「中国は2000億ドル分の製品に10%の関税を支払っているが、金曜日(10日)に25%に上がる」とつぶやいたことで貿易紛争懸念が高まって米主要指数が大幅安となる中、一時はVIXの上昇率は46.07%に達した。
米商品先物取引委員会(CFTC)によればVIX先物の投機ポジションは5週連続でショート幅が拡大。4月30日時点で18万359枚のネットショートとなり、QUICK端末で確認できる2004年7月27日以降で過去最高水準を記録していた。米中の貿易協議にやや不透明感が残る中、VIXが急騰しやすい状態にあることは警戒されそうだ。(片平正ニ)
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