QUICK資産運用研究所
レオス・キャピタルワークスが12日に初めて発表した「ひふみワールド」(9C31119A)の月次運用レポートによると、10月31日時点で資産全体の3分の2に米国を中心とした海外の株式を組み入れた。10月8日に運用を始めたばかりとあって、現金比率が3分の1を占めている。
同ファンドは日本を除く世界各国・地域の株式の中から成長性が高いと判断した銘柄を選んで投資する。資産配分比率は海外株式が64.7%で、預金など現金の割合が34.6%にのぼる。国別では米国が資産全体の39.2%で断トツ。中国の5.3%、フランスの4.5%、イギリスの3.7%、ドイツの2.3%と続く。全体で79銘柄を組み入れている。
個別の組み入れ銘柄の首位は、米国のサイトワン・ランドスケープ・サプライ(1.4%)。造園業者向けに野外照明や肥料などの造園用品を販売する。2位は米クレジットカード大手のビザ(1.3%)だった。レオスが主に国内株式で運用する「ひふみ投信」(9C31108A)でも上位に組み入れている。
3位はカナダの資産運用会社であるブルックフィールド・アセット・マネジメント(1.3%)、4位は米国のプロレス興行大手ワールド・レスリング・エンターテインメント(WWE、1.3%)だった。
当初設定額51億円で運用を開始し、10月31日時点の純資産総額は66億円。10月31日時点の基準価額は1万377円と、設定日から3.77%上昇した。初回の運用レポートでは、運用責任者である湯浅光裕氏が「スタート直後のため現金比率が30%超と高くなっていますが順次、株式の比率を高めていきます」とコメントした。
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