QUICK資産運用研究所
QUICK資産運用研究所が11月、全国5000人以上を対象に実施した「個人の資産形成に関する意識調査」。2回目はお金に関する悩みについてまとめた。(①はこちら)
■働く世代は「親の介護費」に不安も
お金に関連して困っていること、不安に感じていることを聞いた質問では、「老後資金」を選ぶ人が断トツで多かった。特に40~50代で比率の高さが際立った。一方で、20代は「特に困っていることはない」と答えた人が最多となった。
20~50代の働く世代で「親の介護費」を不安に感じる人の多さが目を引いた。老後資金と並び、人生の3大支出と言われる「住宅費(ローン返済資金)」や「教育資金」を上回った。
■老後資金の把握、50代でも半数割れ
老後資金に不安を抱える人が多いなか、どれだけの人が自身の老後資金についてしっかりと向き合えているのか――。将来もらえる予定の退職金や年金受取額をどの程度把握しているか聞いたところ、セカンドライフを間近に控えた50代でさえも半数以上があまり把握できていないことが分かった。
60代以降は「把握している」と答える人がぐんと増しており、退職金や年金を受け取るタイミングでようやく自身の老後資金を把握する人が多いとみられる。