QUICK資産運用研究所=西本ゆき
ピクテ投信投資顧問が運用する「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」(42311052)の純資産総額(残高)が1兆円を割り込んだ。10日の残高は9795億円。株式相場の下落に加え、10日の決算で分配金を出したことが影響した。この結果、国内の投資信託市場で「1兆円ファンド」が消滅した。
同ファンドは国内公募の追加型株式投資信託(ETFを除く)で最も規模が大きく、これまで1兆円を超える唯一のファンドだった。高い分配金などが魅力となり、年初から1000億円を上回る資金が流入していた(10日時点の推計値)。
投資対象は世界の高配当利回りの公益株。景気に左右されにくいディフェンシブ銘柄で運用するとあって、世界的な株安局面でも底堅さを保つ傾向がある。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2月下旬以降は基準価額が下がり、残高も減ってきていた。
10日の分配金支払い後の基準価額は2746円で、同日時点の1年リターン(分配金再投資ベース)はプラス2.31%。1万口あたりの分配金は前回2月の決算で40円から30円に引き下げていた。
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