QUICK資産運用研究所=西本ゆき
アセットマネジメントOneが運用する「投資のソムリエ」(4731312A)の純資産総額(残高)が初めて2000億円を突破した。21日時点の残高は2003億円だった。堅調な資金流入が続き、残高増加につながっている。
同ファンドは国内外の公社債、株式、不動産投資信託(REIT)など8資産に投資する。相場環境を日々判定し、資産配分比率を機動的に変更することで、基準価額の変動リスクを年率4%ほどに抑えた運用を目指す。バランス型(QUICK独自の分類)としては国内公募の追加型株式投資信託(ETF除く)で5番目の大きさだ。
今回のコロナショックでも資産配分を機動的に変更し、リスクが高まった2月から3月ごろは国内債券などの「安定資産」や現金の比率を増やして対応した。最新の月次レポートによると、4月30日時点の資産配分比率は安定資産が57.3%、現金が12.6%、株式などのリスク性資産は30.1%。5月21日時点の年初来リターン(分配金再投資ベース)は1.26%のプラスと健闘している。
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