金融庁は19日、「資産運用業高度化プログレスレポート2020」と題する30ページほどの報告書を公表した。
レポートタイトルにある「資産運用業高度化」は、金融庁が金融行政方針に掲げている重要取り組み課題の一つ。
レポートでは資産運用業が果たす役割について、国民の安定的な資産形成や企業・経済の持続的な成長を実現していくために極めて大きいと強調。そのうえで、資産運用業が抱える課題や今後の方向性など、金融庁が捉えている問題意識について多面的な分析データを図示、網羅しながら示している。
今後の対応の方向性として、資産運用会社の経営・ガバナンス変革に向けた取り組みへの後押しや、公募投信の運用パフォーマンスの「見える化」、ESG(環境・社会・企業統治)の資産運用業への影響調査の推進などを挙げている。
これら方向性は7月にも新組織として発足する見込みの「資産運用高度化室」の重点施策に関わるとみられ、資産運用業界関係者にとって「必読のレポート」になりそうだ。(QUICK資産運用研究所)