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日本マクドナルドホールディングス(2702) ウィズ/アフターコロナでも優位性継続を見込む

QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2020/06/24)

・テイクアウトの定着・浸透を予想、家計防衛志向にはバリュー戦略が奏功する見通し
 ドライブスルーを含むテイクアウト需要取り込みにより4、5月の既存店売上高は増勢。QSC、人材、店舗、安全・安心等への継続的投資による基盤強化や驚きを与える商品・マーケティング戦略も引き続き好調を下支えしている。イートイン市場回復には時間がかかる一方、ウィズコロナ、アフターコロナでもテイクアウト、デリバリーの定着・浸透が見込まれ、同社の優位性は継続すると予想。家計防衛志向の高まりには「ちょいマック」などバリュー戦略が奏功する見通し。車での受け取りにも対応し始めたモバイルオーダーによる注文受け入れ体制拡充、厨房設備刷新による調理体制強化などで需要拡大に対応しよう。

・今期営業11%増益予想に微増額、過去最高を更新へ
 企業価値研究所は今期既存店7%増収見込みへ上方修正。つれて、連結営業利益予想を今期310億円(前期比11%増)、来期330億円へ微増額した。9期ぶりにチェーン全店売上高過去最高を更新した前期に続き、今期は上場前に記録した過去最高営業利益を更新へ。出店についてはアフターコロナ、ウィズコロナでの優位性継続からチャンスが拡がると予想。来期の出店加速を見込んだ。潤沢なキャッシュを基に配当性向引き上げの検討余地も。

・リスクファクター ~信頼失墜につながる問題再発等

・アナリストの投資判断 ~来期予想PERは前期平均並み、株価は妥当水準と判断
 来期PER(当研究所予想)は39倍と、前期平均と同水準。当研究所はウィズコロナ、アフターコロナでの優位性継続を見込むだけに、株価は妥当水準と考える。株主優待の権利落ち(6月29日)後は一時的に調整する可能性も。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

永田 和子

シニアアナリスト

小売セクター、ゲーム・アミューズメントセクター担当


【プロフィール】
早稲田大学第一文学部日本史学科卒業。東京証券(現東海東京証券)入社。入社直後から調査部門でアナリスト業務(小売、繊維・紙パルプ、食品、ゲーム)に就く。03年にQBR(現QUICK企業価値研究所)へ。企業調査歴30年。


日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 小売専門部会、広告・メディア・ゲーム部会、新興市場部会 評価実施アナリスト


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