野村アセットマネジメントが24日に新規設定した「野村ブラックロック循環経済関連株投信(愛称:ザ・サーキュラー)」の当初設定額は2本合計で780億円だった。米ドル売り・円買いの為替取引をする「Aコース」は330億円、為替ヘッジをしない「Bコース」は450億円を集めた。販売会社は野村証券1社。
同ファンドは世界の株式のうち、持続可能な経済活動の発展と環境負荷軽減の両立を目指す循環経済モデル「サーキュラーエコノミー」関連企業に投資する。ファンダメンタル分析やESG(環境・社会・企業統治)への取り組みから、投資先を30~60銘柄に絞り込む。
販売用資料によると、2020年5月29日時点のマザーファンドの国・地域別配分比率は、欧州が55.9%、米国が36.0%を占めた。規模では大型株(100億米ドル以上)が57.8%、中型株(20億米ドル以上100億米ドル未満)が40.0%だった。
同日時点の組み入れ銘柄数は42。上位には米総合板紙メーカーのグラフィック・パッケージング・ホールディングス(GPK)や、オランダの医療技術会社コ-ニンクレッカ・フィリップス(PHIA)、米飲料用アルミ缶製造会社のボール(BLL)などが入っている。
(QUICK資産運用研究所=西本ゆき)