日興アセットマネジメントが運用する「グローバル・プロスペクティブ・ファンド<愛称:イノベーティブ・フューチャー>」の純資産総額(残高)が9000億円を突破した。8日の残高は9212億円。2020年12月21日に8000億円を突破してから約3週間で残高を1000億円積み増した。
同日時点で国内公募の追加型株式投資信託(ETFを除く)のうち2番目に大きく、残高1位の「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」(9790億円)に迫ってきている。販売会社はみずほ証券1社。
同ファンドは世界の株式のうち、劇的な生産性向上や急激なコスト低下などの「破壊的イノベーション」を起こしうる企業に投資する。月次レポート(11月30日時点)では米国への投資が8割超で、ヘルスケアや情報技術関連企業への投資割合が多い。組み入れ銘柄数は49で、組み入れ1位は自動運転を手掛けるテスラ(TSLA)、2位は遺伝子検査サービスを提供するインビテ(NVTA)、3位は米動画配信機器のロク(ROKU)だった。
昨年来リターンは8日時点で152.3%のプラスで、組み入れ1位のテスラの上昇が大きく寄与している。同日時点の基準価額は設定来(2019年6月28日以降)最高値の2万7060円だった。好調な運用成績から人気が集まり、過去1年間の資金流入額(推計値)は1210億円にのぼる。
(QUICK資産運用研究所=西本ゆき)