【日経QUICKニュース(NQN) 岡田真知子】加速する円安・ドル高を受け、財務省と日銀、金融庁は8日夕、3者会合を開いた。会合後に神田真人財務官は2日間で円が対ドルで約5円下落したことを踏まえ「明らかに過度な変動だ」と話した。さらに「ファンダメンタルズだけでは正当化できない」と言った。
野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストがまとめた当局発言に基づく為替介入の「本気度レベル」によると、「ファンダメンタルズ」への言及によって、介入の可能性は7日から1つ上がり「レベル3」になった。
会合後、円相場は再び1ドル=144円台に下落した。神田財務官は「あらゆる措置を排除せず、為替市場において必要な対応を取る準備がある」と述べたが、まだ「断固たる」意思が足りないのかもしれない。