【QUICK Money World 辰巳 華世】株式投資をする上でチャートはとても役立ちます。今回は株価チャートの中でも最も一般的なローソク足チャートについて、ローソク足の基礎、ローソク足の特徴・注意点、ローソク足の種類、ローソク足チャートの組み合わせ例、取引の精度を高めるポイント、ローソク足以外のチャートについて紹介します。
この記事でわかること
☑ローソク足の基礎☑ローソク足の特徴・注意点
☑ローソク足の種類
☑ローソク足チャートの組み合わせ例
☑ローソク足で取引の精度を高めるポイント
☑ローソク足以外のチャート
ローソク足の基礎
ローソク足とは、株価などの値動きを表したチャートの一つです。ローソク足はチャートの中で最もよく使われる形で、江戸時代に日本で考えられたと言われています。ローソク足は、相場の流れや売り買いのタイミングなどを一目で把握することができ、テクニカル分析をする上でとても役立ちます。
チャートとは一定のルールのもとで株価の動きなどを描画したものです。なのでチャートを読むためには、そのチャートのルールを理解し覚える必要があります。ルールを覚えるなんて難しそうと感じる人もいるかもしれませんが、ローソク足のルールはとてもシンプルなので初心者でも簡単に理解することができます。それがローソク足が世界中の投資家に使われている理由の一つでもあります。
ここで一般的なチャートの時間軸について紹介しておきます。一般的なチャート描画では、時間の区切りを自分で選ぶことができます。一番よく使われる形が日足(ひあし)で1日単位の取引を繋げてチャート化したものです。もう少し長い時間区切りでは、1週間区切りとした週足(しゅうあし)、1カ月の区切りにした月足(つきあし)、年単位の年足(ねんあし)があります。また、もっと短い時間区切りでは、分単位の1分足、5分足、30分足や、時間単位の1時間足、3時間足など色々なパターンがあります。自分が見たい時間軸で選択することができます。
最も良く使われる日足を例にローソク足のルールを見ていきましょう。ローソク足チャートは、名前の通りローソクの様な形を繋げて描画します。日足では、1日の株価の値動きである4本値(始値、終値、高値、安値)をローソクの形で表現します。
ローソク足は、この4本値を四角いローソクの様な箱と上下に伸びた線で表します。箱を「実体」と呼び、箱の上下を始値、終値で取り、四角く囲います。箱の上に伸びた線は「上ヒゲ」で高値を表し、箱の下に伸びた線は「下ヒゲ」で安値を表します。
ローソク足は一目見ただけで相場の状況を把握することができます。。ローソク足の色を見ればその日の相場が上がったのか下がったのか分かる仕組みになっています
始値と終値で囲まれたローソクの様な箱の実体は、「陽線」と「陰線」の2パターンで描画されます。陽線は、始値より終値の方が高い状態で、一般的には白か赤で描画されることが多いです。つまり陽線は、実体の底は始値、上は終値で、買いの力が強く株価は始値より上昇して終わったことを意味しています。
逆に陰線は、始値より終値の方が低い状態で、一般的には黒で描画されます。陰線は実体の上が始値、下が終値で、売りの方が強く株価は始値より下落して終わったことを意味しています。
日足のチャートで、白いローソクが続いていれば買いの力が強いことが分かりますし、逆に黒いローソクが続いていれば、相場が弱いことが分かります。
また、ローソクの箱である実体の長さからも相場の状況を読むことができます。白いローソク足が長ければ、それだけ始値よりも大きく上昇して取引を終えたことを意味します。白いローソクが長ければ長いほど株価が大きく上昇し相場が強いことを意味し、逆に黒ローソクが長ければ長いほど、下げがきつかったことになります。一般的には日頃の値幅の5倍以上の状態を、「大陽線」、「大陰線」と呼んでいます。この他、上ヒゲ、下ヒゲの状況によっても相場を読むことができますが、細かいパターンは後ほど紹介します。
この様に、ローソク足は過去のデータや相場の動きを一目で読み取れて、トレンドを把握することができる便利なチャートです。
ローソク足の特徴・注意点
特徴
ローソク足の特徴は、見ただけで相場の状況を把握できる点です。株価の上下だけでなく、相場の強さもある程度把握することができます。多くの情報をパッと見てインプットすることができます。
注意点
ローソク足を見て一目で相場を把握するためには、ローソク足を作るルールやパターンを覚えておく必要があります。
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