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IHI(7013) PW1100G-JMの損失が一巡。今期以降は過去最高営業利益更新が続く見通し

QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2024/06/05)

・サマリー
 企業価値研究所は、25/3期予想営業利益を1190億円→1100億円(前期は701億円の損失)へ引き下げた。セグメント別の内訳を見直したほか、会社側が構造改革費用100億円を計上するとしたことから、これを織り込んだ。ただ、前期に計上した航空エンジンPW1100G-JMに関する損失が一巡することで大幅に改善し、過去最高益更新となる見込み。来期以降も改善が続き、最高益更新が続こう。中長期的には防衛関連も成長に加わるとみている。

・アナリストの投資判断 ~好決算は概ね織り込まれた模様。当面は株式相場全体の値動きに準じたパフォーマンスへ
 当研究所では当面の株価について、株式相場全体の値動きに準じたパフォーマンスを見込んでいる。本決算発表後に値上がりしたことで24/3期実績および25/3期会社計画はポジティブに評価された模様だが、最近の値動きをみるとこれらは概ね織り込まれたと考えられる。また今年4月に発覚した子会社による船舶エンジン試験における不正行為などもあり、しばらくは上昇余地が限定的なものにとどまる可能性があるとみた。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

谷林 正行

シニアアナリスト

民生エレクトロニクス、精密機器、総合重機セクター担当


【プロフィール】
東京大学工学部反応化学科卒、山一証券経済研究所入社、ベンチャーキャピタル、格付機関、IRコンサルティング会社を経て現在に至る。
新技術、テーマを中心としたレポート作成やベンチャー企業の将来性の判断、財務面を中心とした企業分析など、過去に携わった業務経験を活かし、様々な視点から対象企業を分析することを心掛けている。


日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 電気・精密機器、機械専門部会 評価実施アナリスト


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